Reports北米マンガ市場の現状やComicイベント等について学ぶMINT第2回講座を開講!
2025年3月7日

北米マンガ市場の現状やComicイベント等について学ぶMINT第2回講座を開講!
MINTプログラムでは、11名のマンガ家・編集者から成る育成対象者が海外展開に先駆けて必要な知識等を得るために、国内外のマンガ専門家を講師とした講座を全3回にわたり開講します。その第2弾が、3月6日に日本出版クラブにて開かれました。
第2回講座の講師はMINTアドバイザーのデボラ・アオキ氏とクリストファー・ウッドロー・ブッチャー氏が務めました。また、MINTアドバイザーの小田切博氏、鈴木繁氏、エド・チャベス氏、文化庁参事官付芸術文化調査官の椎名ゆかり氏もオブザーバーとして参加しました。
講座の第1部では、アオキ氏が「北米のマンガ市場: 成長・障害・機会」をテーマに講義を行いました。北米におけるマンガブームの推移や、北米市場で成功を収めた伊藤潤二先生や辰巳ヨシヒロ先生が読者を獲得していった具体的な事例、SNSを駆使したメディア戦略など、育成対象者の海外展開に非常に有益な情報が数多く披露されました。また、北米マンガ市場において成長余地を残しているジャンルとして12歳以下を対象とした児童マンガが挙げられました。マンガを所蔵する図書館からも要望が多く挙がっていはいるものの、児童が安心して読むためには暴力的な表現や性的描写などの度合いを示すレイティングも含めて検討すべき事項もあり、現状まだ出版数が多くないことが示されました。
第2部で講師を務めたウッドロー・ブッチャー氏は、「ファン・マスコミとの交流/海外展開」をテーマに、メディアやファンがマンガ家に求めることやセルフマーケティングについて講義を行いました。海外メディアからかなり詳細で個人的な質問をされることへの心構えが必要なことや、自身の作品のジャンルや対象年齢、読者にどのように受け取られたいかを把握し明確に伝えられること、SNSを活用しての積極的な情報発信が重要であることなど、海外展開に向けた具体的なマンガ家心得が多く紹介されました。また、育成対象者が今後参加予定のアニメ・エキスポをはじめとするComicイベントについて、それぞれの規模や雰囲気、来場者の特徴なども説明され、育成対象者が熱心に耳を傾けていました。
最後に行われたQ&Aセッションでは、北米で成功を収めた日本人マンガ家の秘けつやマンガのレイティングがどのように決定されるかについての質問が挙がり、講師をはじめとするアドバイザー陣から有益な回答が提供されました。
全3回にわたり多彩な講師陣によって開講されるMINT講座。最後となる第3回は4月開講予定です。
【第2回講座概要】
テーマ:北米のマンガ市場: 成長・障害・機会、ファン・マスコミとの交流/海外展開
講師:デボラ・アオキ氏(マンガ評論家・編集者)、クリストファー・ウッドロー・ブッチャー氏(編集者・評論家 <コミック・図書教育専門>)
オブザーバー参加者:小田切博氏(フリーライター、マンガ研究家)、鈴木繁氏(マンガ研究者。ニューヨーク市立大学バルーク校准教授)、エド・チャベス氏(マンガ編集者・評論家、日本マンガ翻訳出版社Denpa, LLC.共同創設者)、椎名ゆかり氏(文化庁参事官付芸術文化調査官・メディア芸術担当)