NewsMINTプロジェクト本格始動
お知らせ
2024年11月15日
「Manga International Network Team」通称MINTプロジェクト
多様性とポテンシャルに満ちた日本のマンガ家を海外へ!
JPICが事務局となり、文化庁補助金によるマンガ家等の人材育成・支援プロジェクトが本格始動
今年度新たに文化庁補助金により独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金」の枠組みのもと、次代を担うクリエイター等の国際的な活躍を視野に入れた育成・支援事業「クリエイター等育成プログラム」が展開されることになりました。一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)はこのマンガ分野の事務局を担い、「Manga International Network Team」、通称MINTプロジェクトとして活動を開始しました。
本プロジェクトは、海外展開のポテンシャルのあるマンガ家と、マンガ家の海外展開をサポートする編集者を育成対象者として選出し、各種講座受講や国内外アドバイザー(※1)による個別指導を経て、海外で評価されるマンガ家の育成とその支援を目指す3年間の取り組みです。この3年間は、主としてアメリカを対象マーケットとして活動を行います。
このたび、出版各社およびアドバイザーからの推薦による約90名の候補マンガ家のなかから、11名のマンガ家・編集者(※2)が育成対象者として選出され、海外展開に向けて活動を開始します。育成対象となったマンガ家は、Artistic Skill(芸術的スキル)、Storytelling(物語性)、Originality(独自性)、Artist’s Potential(潜在力)の各観点、ならびに、選定委員による定性的評価等に基づき、選出されました。
同11名は、2025年2月から国内にてアドバイザーによる各種講座を受講し、2025年7月以降、アメリカでの展示会開催やイベントへの登壇等を通じて同国マンガマーケットへの参加を予定しています。その後、国内において開催する成果発表会やシンポジウムで、本プロジェクトの進捗や海外展開の様子を発表していきます。
今後の活動概要はウェブサイト等を通じて広く情報公開していく予定ですので、今後も本プロジェクトにご注目ください。
(※1)MINTプロジェクトアドバイザー
(★育成対象者選定委員長、☆選定副委員長、〇選定委員を兼務)
★デボラ・アオキ氏(アメリカ出身、マンガ評論家・編集者)
☆クリストファー・ウッドロー・ブッチャー氏(カナダ出身、マンガ編集者・評論家)
〇岩下朋世氏(相模原女子大学メディア情報学科教授(マンガ研究))
〇エド・チャベス氏(アメリカ出身、日本マンガ翻訳出版社Denpa, LLC.共同創設者)
〇小田切博氏(フリーライター、マンガ研究家)
〇鈴木繁氏(マンガ研究家、ニューヨーク市立大学准教授)
大林えり子氏(東京・池袋のブックショップ「ポポタム」店主)
(※2)MINTプロジェクト育成対象者
(マンガ家名/出版社名のあいうえお順、カッコ内は選定用作品名、敬称略)
- 御前モカ(『おはよう、おやすみ、また明日。』秋田書店)
- かつしかけいた(『東東京区区』トゥーヴァージンズ)
- 川勝徳重(『痩我慢の説』リイド社)
- 木下いたる(『ディノサン』新潮社)
- 小日向まるこ(『あかり』ヒーローズ)
- ばったん(『そしてヒロインはいなくなった』双葉社)
- 小林節子(秋田書店 編集者)
- 松村朋香(新潮社 編集者)
- 井上雄樹(トゥーヴァージンズ 編集者)
- 信藤すみれ(双葉社 編集者)
- エ☆ミリー吉元(リイド社 編集者)
■本件に関するお問合せ先
MINT事務局
一般財団法人 出版文化産業振興財団(JPIC)
東京都千代田区神田神保町2– 2– 30 – 4F
電話 03-5211-7283
メール creator-project@jpic.or.jp